クリスマスカードの由来とは?知られざる歴史と魅力

クリスマスが近づくと、家族や友人、大切な人へクリスマスカードを贈る習慣がありますよね。でも、なぜ私たちはクリスマスにカードを交換するのでしょうか?

実は、この小さなカードには、長い歴史と特別な意味が込められています。

もともとは19世紀のイギリスで始まったとされ、今では世界中で大切なコミュニケーションツールとして愛されています。

本記事では、クリスマスカードがどのように生まれ、どのように広まっていったのか、その知られざる歴史や魅力を詳しくご紹介します!

目次

・クリスマスカードのはじまり
・クリスマスカードを贈る時期
・クリスマスカードのマナー
・まとめ

クリスマスカードのはじまり

クリスマスカードの起源は1611年にドイツ人医師がジェームス1世(同時にイングランド王でもある)とその皇太子に送った書類の中にクリスマスのメッセージが添えられていたものがありました。

そのカードは1979年にスコットランド国立文書館で見つかった「ジェームス王のクリスマスカード」これが現在では世界最古のクリスマスカードではないかと言われています。

しかし一般の人々がクリスマスカードを交換し始めるようになったのは200年以上経った1843年になってからです。

考案者は、当時の郵便制度改革に貢献したヘンリー・コール卿です。

彼は友人の画家:ジョン・コールコット・ホースリーに依頼し、デザインを作成してもらいました。そのカードには家族がクリスマスを祝う様子と、貧しい人々への思いやりを示す絵が描かれ「A Merry Christmas and a Happy New Year to You(楽しいクリスマスと幸せな新年を)」というメッセージが添えられていました。

以下の画像がジョン・コールコット・ホースリーと共にリトグラフで印刷されたクリスマスカードを一般の人々に向けて1000枚作って販売したのが現在知られる、世界初のクリスマスカードの誕生です。

引用元:Wikipedia

1840年に導入された「ユニフォーム・ペニー・ポスト」という郵便制度

この制度の最大の特徴は、国内どこに手紙を送っても、一律1ペニーという低料金で郵送できることでした。それまでの郵便料金は、距離や手紙の重さによって異なり、非常に高額でした。

しかし、ユニフォーム・ペニー・ポストの導入により、すべての人が手軽に手紙を送れるようになったのです。

また当時売られていたクリスマスカードは印刷費用が高くとても高価な商品だったので、ビジネスとしては残念ながら成功しませんでした。

しかし、この後印刷技術の発達によって大量生産できるようになるとより安価なカードが出回ることで、クリスマスカードを贈る習慣が広まっていきました。

現在では、家族や友人への感謝や愛情を伝える大切な手段として、多くの人に愛されていますね。

クリスマスカードを贈る時期

クリスマスカードは日本で例えると年賀状のようなものです。

では「12月25日ぴったりに届くように出さないとダメなの?」と思うかたもいるかと思いますが、ご安心ください!

クリスマスカードは通常、11月下旬頃・アメリカの場合Thanksgiving Day(感謝祭=11月の第4木曜日)から順次出し始めます。

12月中旬頃に届くのがベストのためクリスマスより早く到着してしまっても全然問題ありません!

届いたカードを並べて、クリスマスを楽しみに待つもの1つの楽しみ方として広まっています。

クリスマスカードのマナー

最後にクリスマスカードに関する注意点やマナーをいくつか確認しておきましょう。

①メッセージの内容

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、送る相手によっては宗教色を配慮した方がいい場合もあります。

例えば、クリスマスカードの定番の例文でもある「Merry Christmas」は失礼に当たる場合があります。

そのため「Merry Christmas」の代わりに「Happy Holiday(良い休日を)」「Season’s Greetings!(季節の挨拶)」などといった宗教色の少ない言葉を選ぶことをおすすめします。

②一言手書きでメッセージを添える

年賀状と同じように既に絵や写真が載っていたとしてもカードには手書きで一言添えることで、より温かみが相手に伝わります。

③カードの選び方

カードを選ぶ際には送る相手に合わせて選ぶことが重要です。

例えばビジネス上のお付き合いをしている方に送る場合はフォーマルで落ち着いたデザインを、家族や恋人に送る場合はカジュアルで華やかなものがおすすめです。

まとめ

クリスマスカードはヘンリー・コール卿が手軽に挨拶を送るために作ったのが始まりです。
郵便制度、印刷技術の発展とともに広まり、今では世界中で愛される伝統となりました。

カードには「幸せを分かち合う」「感謝を伝える」といった特別な意味が込められています。

デザインやメッセージには文化や歴史が反映され、贈る人と受け取る人の心をつなぐ大切な役割を果たしてきました。
今年のクリスマスは、そんなカードの歴史と魅力を感じながら、大切な人に思いを届けてみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

執筆者:admin